年間100冊以上本を読む僕がおすすめの"おもしろい作家"を紹介する
こんにちは。アマチュア読書家のパプキン(@pump_bloger)です。
タイトルにもある通り、年間100冊以上は本読んでます。読書家とは言えるがぶっちぎりではない、という微妙なラインなのでアマチュア読書家を名乗ってます。
普通ブログで紹介するものって本なんですが、それではあまりに普通なので今回は
「おもしろい作家」
を紹介したいと思います。
ちなみにおもしろいってどのレベルだっていうと
「新刊が出たら絶対にチェックせざるを得ない」
「読んだことのない作品があるとむず痒くてしょうがなくなる」
ってレベルです。
それじゃやっていきます。
道尾秀介
まずはこの人。推理作家の道尾秀介さん。
まず伏線回収がえげつない。たぶん僕が今まで見てきた作家の中でも、一番どんでん返しの上手い作家です。
作風は、初期の頃は割とホラーで不気味な本格ミステリが多いです。が、最近はかなりコミカルで娯楽小説に傾いてるのも多くて。しかもギャグセンスがキレッキレ。
初期の頃と最近のどっちがおもしろい?って聞かれると、どっちもおもしろいです!!安心して読んでください。
おすすめは、初期のホラー寄りの頃なら「骸の爪」。
どんでん返しがとまらない。最後の最後まで目が釘付け。
「この人の伏線回収は凄いぞ!」ってことを強烈に印象付けられた作品です。
コミカル寄りなら定番ですが「カラスの親指」。
会話とか文章とかがもう面白くて、最後まで退屈になることがない。
そのうえ相変わらずのどんでん返し。外れが無いですね。ラストのほっこりした感じも好きです。
伊坂幸太郎
僕が本を読み始めて一番最初にドハマりしたのがはやみねかおる、その次がこの伊坂幸太郎でした。
何がいいって、文章と作品の世界観がとっても素敵。作品の中に「極悪非道の悪人」が出てくることが一切無くて、どんなキャラにもどこかに愛せる要素を作っているのが心地いい。
というかむしろ主人公が悪人というか、どちらかというと犯罪者側につくことが多いんです。強盗だったり空き巣だったり。そしてそういう人たちがかっこいい。
「警察に追われる俺かっけー」みたいなダサい精神じゃなくて、なんていうんだろう、規則よりも自分の哲学を尊重する自由な精神が痛快というか、なんていうんだろう。
まぁとにかく読んでみてください。
伊坂初心者におすすめなのが、まず「チルドレン」。
さっきも言ったような「自由な精神が痛快」というのを存分に味わえる作品。
伊坂幸太郎の良さを知ってもらうにはこれが一番だと思っています。
あとは「死神の精度」。
伊坂幸太郎ってのは「ちょっとずれた人」を書くのが妙に上手くて。まぁこの作品の場合は人でなくて死神なんですけど。
伊坂幸太郎特有の「真面目にユーモア」が満遍なくちりばめられている作品です。
他にもいろいろ紹介してるので、気になったらこの記事も読んでみてください。
森見登美彦
みんなが不幸になれば、僕は相対的に幸せになる (太陽の塔)
諸君、異論があるか。あればことごとく却下だ。(夜は短し歩けよ乙女)
学園祭とは青春の押し売り叩き売り、いわば青春闇市なり! (夜は短し歩けよ乙女)
このような数々の名言と迷言を残した、今回紹介する中で一番コメディに特化した作家さんです。
乙女に恋する冴えないヘタレ草食系男子を書くのが誰よりも上手い。そのくせ本人は既婚者なのだから許せない。奥さんはたぶん黒髪の乙女。
あと、文章がかなり独特です。作者の語彙力とユーモアセンスを生かしまくった、他に例を見ないタイプの文章で、この辺は好き嫌いも分かれるんじゃないかと思います。クセになる文章です。
おすすめは「夜は短し歩けよ乙女」。森見登美彦一番のヒット作ですね。
京都を舞台にした物語で、怒涛に降ってくる笑い要素ももちろん、ほっこりラストも見逃せない。
アニメ化もしてるので、そっちもぜひチェックしてほしいところです。
あとは「四畳半神話大系」もかなりおもしろかったです。
内容自体は「夜は短し~」と似てるんですが、この作品では主人公の親友「小津」も登場してはちゃめちゃ。
最終章は笑い通り越して感動します。感動しちゃうところがまた笑けてくるんですが。
東野圭吾
ガリレオシリーズで有名な人。ミステリ好きなら誰もが通る作家さんです。
まぁ外れが無いですね。安定しておもしろい。特に最近の売れ始めて以降(「秘密」以降くらい)からはもう、どの本をとっても絶対に「おもしろかった!」と言わされます。
クセの無くて読みやすい文章で読書初心者もとっつきやすい。そしてとっついたら最後、もう東野圭吾の虜です。
トリックももちろんですが、その背景にある人間臭さが東野圭吾の魅力。ただの推理作家じゃ終わらせない。
おすすめは「容疑者Xの献身」。ガリレオシリーズ最高傑作。
愛によって遂げられる犯罪が、愛によって暴かれる。完全犯罪を打ち破った唯一の誤算が愛。
痺れますね。東野圭吾の一味違うミステリを楽しめます。
もうひとつ紹介しておくなら、「あの頃ぼくらはアホでした」。
東野圭吾の学生時代を綴ったエッセイなんですが、爆笑必至。ユーモアのセンスも抜群で、それがいつものミステリの東野圭吾とギャップがでかすぎて、それはもう笑えます。
あんまり話題にならない作品ですが、僕は密かに続編を待ち続けています。
気になったらこちらの記事もどうぞ。
西加奈子
最後はこの人。今まで紹介してきた作家さんとは違い、かなり純文学寄りの作家さん。
幼少期を海外で過ごしただけあって、作品の中で海外・異文化のことがたくさん出てきます。それが僕にはとっても新鮮で。僕が「海外行きたい!」と猛烈に願い、現在海外留学を目指して勉強中なのも、西加奈子さんの影響です。
っていう記事を昔書いたことがあるんですね。
うん。そうです。この記事に書くまでもなく、西加奈子さんの魅力はさんざん語りつくしてます。
まぁ語り尽してもも語り尽せないというか、僕の文章力では表現できない魅力があるからこそ、こんなブログ読む前にさっさと西加奈子さんの作品読んでほしいんですけど。
ってなわけでおすすめ紹介。ダントツで「サラバ!」です。
すっごく分厚い本なので普段読書の習慣がない人には大変かもしれませんが、そのボリュームからくる面白さ、読了後の達成感と感動は、西加奈子の作品の中でも群を抜いてると思います。
僕ももう何度も読み返してます。
「そんな長いの読めない!」って人には「ふくわらい」ですね。
魅力的な登場人物たちに、異文化のおもしろさ興味深さ、あと作品の中に散らばってるテーマにも深いものがあります。
西加奈子初心者にもおすすめしやすい一冊です。
この辺でおしまい。
僕は今までけっこう幅広いジャンルの本を読んできたつもりですが、今回紹介した五人はその中でも特におすすめの、選りすぐりの作家さんたちです。
ぜひ、一冊でもいいので手を伸ばしてみてください。
おわり。