ここだけの話。

ここだけの話。

音楽、本、その他いろいろな記事を書いているつもり。

【ドラムのギモン】レギュラーグリップで出来ること・出来ないこと

f:id:pump9015:20170709185315j:plain

ドラムのグリップの違いについて

ドラムスティックの握り方には、大きくわけてマッチドグリップレギュラーグリップの二種類があります。

 

マッチドグリップがこういう握り方。

www.youtube.com

要するにまあ、普通といえば普通の握り方です。

これがよく見る「ドラマー像」でしょう。全世界の9割以上のドラマーがこのマッチドグリップを使っています。

 

それに対してレギュラーグリップというのがこれです。

www.youtube.com

左手に注目。手の甲を下に向けるようにして、なんだかよくわからない感じで握ってますよね?これです。

ジャズとかでよく使われていましたが、最近はマッチドグリップのジャズドラマーも大勢います。というかそっちの方が圧倒的に多いです。

 

正直言って、レギュラーグリップの方がスティックの扱いが数倍難しくなります。

初心者はまずマッチドグリップから始めた方がいいですし、レギュラーグリップなんて出来なくてもプロにはなれます。

ただ、レギュラーグリップの使い手に凄腕ドラマーが多いのも事実。そしてそれに憧れてひそかにレギュラーグリップを練習する人たちが少なからずいるのも事実。

ということで、そんな人たちのギモンに答えていきます。

 

ドラムロールできるの?

できます。

ドラムロールには、スネアにスティックを押し付けるバズロールと、左右二打ずつ叩いて粒のそろった音を出すオープンロールがありますが、どちらもできます。

 

www.youtube.com

この動画を見てください。

0:08~、短いですが綺麗なオープンロールをやっています。その他いろんなところでダブルストロークを使っていますし、そのくらいレギュラーでも全然いけます。

3:38~はバズロールも。これはけっこう長めにやってますが、ブレイクが凄くかっこいいので最後まで見てみてください。

 

「どうやってやるの?」という方は、YouTubeとかで検索してみてください。

 

オープンリムショットできるの?

できます。

こういう質問がよく出るのは、単純に「レギュラーグリップでオープンリムショットが叩きにくい」からなんですね。ここで躓いちゃう人けっこういるみたいです。

オープンリムが決まらない、でもプロのレギュラー使いは簡単そうにやってのけている、練習不足だ!頑張らなきゃ!と思われがちですが

そんなことありません。レギュラーグリップのリムショットにはコツがあるんです。

 

そのコツというのが、スネアのセッティングです。

www.youtube.com

わかりやすい動画を探してきました。buddy richのソロです。

スネアを観客側に傾けているのがわかるでしょうか?

実はこれをするだけで、レギュラーグリップのリムショットが100倍楽になります。原因は練習不足にあるとは限らないのです。

傾け方、傾き具合は人によって微妙に変わるので、いろいろ試してみてください。

 

ロック叩ける?

叩けます。

www.youtube.com

イギリスのロックバンド、The Policeのドラマー・Stewart Copeland。

レギュラーグリップですが、マッチド顔負けのロックドラムを叩きます。

力強いバックビートも、手数多めのフィルインもなんのその。しかもグルーヴもあって凄く気持ちいい。

 

日本でいうと、ウルフルズのドラマー・サンコンJr.がレギュラーグリップです。

www.youtube.com

超個人的な話をすると、僕の兄の結婚式で流したのがこの「バンザイ」という曲でした。どうでもいいですね。

今ではあまり名前を聞かなくなってしまいましたが、ひと昔前は絶大な人気を誇ったロックバンド。サンコンJr.のドラムの腕前は賛否両論って感じですが、僕はテクニックは無くても「いいドラム」を叩ける、素晴らしいドラマーだと思います。

 

レギュラーグリップでロックを叩く一番のメリットは、「それだけで個性になる」こと。

今はロックどころかジャズでも人口が減ってるのでチャンスです。個性を作りたい方はぜひ習得しましょう。

 

はい。今日はこのくらいでお終いにします。

他にも何か質問あったら、ぜひ送ってください。