ここだけの話。

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音楽、本、その他いろいろな記事を書いているつもり。

自信のある人が怖い理由

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どうもこんにちは。意識低い系ブロガーのパプキン(@pump_bloger)です。

みなさんの周りにもいると思います。周りに居なくても一度くらい会ったことあるでしょう。

自信にみなぎってる人。体中から自信オーラが出まくってる人。

 

僕はこういう人が、大の苦手です。

苦手になったのはつい最近で、昔は苦手通り越して怖かったです。そのくせ自信のある人間になろうと努力してた時期もありました。

今日はそんな話。

見下されてるような気分になる

自信にみなぎってる人ってみんな堂々としてるじゃないですか。自己肯定感出まくりじゃないですか。

まずそれが怖かった。

自分に自信があって、自信があることを自覚していて、さらにそんな自分に誇りを持っている感じ。自信はあればあるほど善いと確信しているあの感じ。

そういうのを察したときに、妙に自分が見下されてるような気になってしまうんです。

 

僕自身が自分に自信がなくて、それを自覚してるからこそ「自信が無いのを察せられてるのではないか」っていう自意識過剰が働くんだろうなぁって思ってたんですが、どうもそうではない。

というのも、自己肯定感が強い人って、人を見下す人が多いんですよ。

ここまでくると自信でなく自惚れ、自己肯定から他者否定になってくるんですが、「自分の生き方が正しい!」っていう誇りが強くなりすぎて「あいつらの生き方なんて馬鹿だ!」っていう思考になったり。

確かに実績のある人は凄いですし尊敬するんですけど、実績があるという理由で人生にまで誇りを持たなくても...って思います。

 

そしてこんなこと話してると、自信満々でこう言われるんですね。

「嫉妬でしょ?」

いや、うーん、そうなのかなぁ。いや、違うなぁ。いやでも、やっぱりそうなっちゃうのかなぁ。

ってなりますよね。この気持ちが嫉妬なのかどうかと問われると最初は「ちげぇよ!」って言いたくなるんですが、ちょっとだけ不安になります。なぜって自信がないから。

とにかく自分の自信のなさを実感します。それが嫌だし怖かった。

 

自信のある人は、無い人の苦しみに気付かない

僕が「自信のありすぎる人って嫌だなぁ」と強烈に実感したエピソードにこんなものがあります。

 

ある日、とある音楽フェスティバルにドラマーとして呼ばせていただいたときのこと。

その日限りのスペシャルユニット吹奏楽団だったので、ほとんどの方が初対面。というわけで、全員一人ずつ自己紹介したんです。

周りの人がみんな年上、というか半分くらいは大人の人だったので、当時中学一年生の僕は緊張しちゃって、自己紹介で盛大に噛んじゃいました。

どっと笑いもおきて相当恥ずかしかったです。

 

さて、自己紹介も終わって、いよいよ本番ということで準備をしていたとき。

突然後ろから背中をとんって叩かれて、「頑張れよ」って言ってくれた人がいました。

とっさのことで反応できなかったんですけど、そのときに見たんです。

 

自信満々の顔。微笑みに近い含み笑い。筋肉質で堂々とした歩き方。

「あぁ、この人は自信に溢れてて、緊張している僕を下に見てるな」と確信しました。

とたんに「頑張れよ」と言った意味も理解。

喋ったこともない緊張しまくってる人にボディタッチまでして「頑張れよ」と言ってあげる優しさを全身で味わってるように見えました。

 

はっきり言って、ものすごく息苦しかったです。

何よりもしんどいのが、例の自信満々の人の「励ましてやれる俺かっけー」。僕がそれを敏感に感じ取ったなんて、たぶん一ミリも考えてないでしょう。

自信のある人は自信のない人の気持ちなんて、想像の範囲でしかわかりませんし、わかろうともしません。ほとんどの人は自分の人生が良ければ満足で、他人の人生に本気で手を貸してあげられる人って本当に一握りなんです。

他人のことを想って手を貸してあげてるつもりでも、心のどこかに「手を貸してあげられる俺かっけー」っていう肯定感が隠れている。自信の無い人はそれを感じ取る。

自信のある人は更に自己肯定感を強め、無い人はますます弱まります。まさに悪循環。

 

自信はあった方がいいのか?

自信のある人は魅力的だと言います。僕もそれを信じて「自信溢れる、オーラのある男になりたい!」と思っていた時期がありました。

自信をつける方法を本やインターネットで見つけて実践してみたり、自信のある人の振る舞いを真似してみたり。一番はいろんなことに挑戦して達成感、自己肯定感を得ることですね。

そんなこんなで自信過剰になったりプライドずたずたにされたりを繰り返して今に至るわけですが、最近ハルオサンのブログを読んで。

www.keikubi.com

「みんなごくごく狭い分野でしか自信を保てない」

「だから常に自信満々な人って、頭オカシイと思う。」

「自信が無いのが当たり前。だから気にしちゃダメ。」

まさにこの通りだなぁと、心の底から感じました。

 

どれだけ頑張っても弱点ゼロにはなれないし、弱点ゼロになったと思ったら「弱点が無さ過ぎて近寄りがたい」っていう弱点ができちゃいます。

自信と実績が伴うのは得意分野だけで、弱点を隠すように自信を見せつけても、それはそれで生きづらい人生になります。

つまり、変な自信なんて無くていいんです。「自信のある人ほど魅力的」なんて嘘。人間の魅力ってのはいろんなところから現れますし、見る人によっても魅力的かどうかなんて変わってきます。

背伸びしなくても今のあなたは魅力的なんです!

 

そんなわけで、今回はおしまい。

まとめると

  • 自信のある人からにじみ出る自己肯定オーラが怖い(怖かった)
  • 「自信がある=良いこと」と思っていると、自信が無い人を見下してしまう
  • 自信はなくてもいい!

ってことですね。

おわり。