ここだけの話。

ここだけの話。

多趣味な学生の多趣味な奮闘記。

近所のコンビニでジョン・レノン(のそっくりさん)に会った話

f:id:pump9015:20170802152344j:plain

ふだん説明的、解説的な文章を中心に書いている僕だ。日々の出来事を文章でおもしろおかしく話すことには慣れていない。分かりづらい文章になるかもしれないが、許してほしい。

 

これは、小腹が空いた僕が軽食でも買おうかと、コンビニに行ったときの話である。

 

僕はコンビニに入り、即行でサンドイッチが並べられている棚に向かう。

そう、僕は三度の飯よりサンドイッチが好きなのである。サンドだけに。

ちなみにツナサンドが一番好きだ。

 

そんな僕の前から、こちらに向かって歩いてくる一人の男がいた。

ふつうの人ならばわかっているだろうが、他人の顔はじろじろ見ないのがマナーというやつである。もちろん僕だってそれくらいのマナーはわきまえている。

つまり僕と彼は、顔を見合うこともなく、ごく普通にすれ違った。はずだった。

 

すれ違った直後、僕はぎょっとして後ろを振り返った。

理由はタイトル通りなので言うまでもない。

彼の顔が、かのジョン・レノンそっくりだったのである。

 

僕は無類の音楽好きだ。もっぱら邦楽専門なので洋楽には疎いが、ビートルズくらいは聞いたことがあった。

ピチピチの若造である僕とビートルズはなかなか結びつかないが、母親がビートルズのCDをよく聞いていたのである。その影響で僕も自然とビートルズを好きになった。

そして、そのビートルズのメンバーであるジョン・レノンのCDも、ビートルズに負けないくらい好きなのであった。

 

さて、話を戻そう。ぎょっとして振り返った僕は、失礼ながら彼の後ろ姿をまじまじと眺めた。

そして彼が商品棚の角を曲がる瞬間、僕には彼の横顔をちらっとであるが見ることができた。

大きな丸眼鏡、くねりと曲がった長い髪、優しそうな目元に髯を蓄えた口元、太く平行な眉毛。

それはジョン・レノンに瓜二つであった...

 

それから僕は商品選びどころではなくなった。

もう一度、今度はちらっなどではなく、彼の顔を間近でじっくりと見たくなったのである。

彼がいつ会計を済ませコンビニを出るかわからない。もしかすると何も買わずに出ていくかもしれない。

そして、そんなことを考えているときに限ってトイレに行きたくなる。どうしようか。何か別のことを考えて気を間際らせようか。そういえばあのジョン・レノンもう〇こをするのだろうか。

 

とそのとき。僕はジョン・レノン、いや違ったジョン・レノンそっくりの彼が商品を持ってレジに向かうのを横目で見た。

急がねば。ここを逃すともう一生見ることができないかもしれない。

何も考えずに目についたサンドイッチを掴みとり、僕は彼のすぐ後ろについた。隣のレジの方が早そうだったのにも関わらずだ。なかなかの阿呆である。

 

レジの店員はどんな反応をするのだろうか。ちょっと楽しみにしていたが、レジのお姉さんは何も気付かずに普通に対応をした。(いや実際は気付くことなど無いのだが)

彼は缶コーヒー、おにぎり2つ、バイクかなにかの雑誌、それにレジでタバコを頼んでいた。もちろん他人の商品をじろじろと見ることもマナー違反だ。皆さん気を付けてほしい。

ここで驚いたのが、タバコを買うときに聞いた彼の声、というかその言葉である。

 

ホープください」

 

日本語だったのである。そう、僕は彼のあまりにも美しい顔に見惚れ、てっきり彼を外国人だと勘違いしたのだ。

僕は動揺した。日本人と外国人がこんなにも似るものなのだろうか。後で冷静に考えてみると、日本語の超上手な外国人か、もしくはハーフだったのかもしれない。

そんな僕とは裏腹に冷静で的確かつスピーディな対応をしたレジのお姉さん。お姉さんの「ありがとうございました~」の声とともに彼は去っていった。

 

最後に間近で見た彼の横顔は、まさに日本人の素晴らしい対応に満足げな、ジョン・レノンそのものだった。

 

思わぬビッグスター(のそっくりさん)を目撃した僕も、満足気な表情でその場をあとにした。

コンビニを出ると、コンビニ前でたむろしていた女子高生の会話が耳に入ってきた。

 

「今の人、平井ファラオに似てなかった?ww」

 

どんなに有名であっても、人というものはいずれは忘れ去られてしまうものなのだろうか。

僕は少しだけ寂しくなって、サンドイッチをほおばったのだった。

 

f:id:pump9015:20170802152437j:plain

彼がお笑い芸人の 平井"ファラオ"光 さん。

そんなに似てるか?いやけっこう似てるか...