【好きなドラマー】Benny Greb (ベニー・グレブ)
彼がドイツ産まれの凄腕ドラマー、Benny Greb。僕が一番好きなドラマーです。
溢れ出るドラムアイデア
とりあえず動画見ていきましょう。
まずは5:43~に注目。Benny Grebさん、手で叩いちゃいます。
叩く場所を変えたり、ミュートしたり、腕全体で叩いてスネアのスナッピーを鳴らしたり...こんなに!?ってくらい多様な音色でグルーヴを作り上げてます。
恐らくコンガやボンゴなんかのパーカッション類も上手なんでしょうね。
そして8:24~もおもしろい。
何やってるかわかりますかね?カメラの位置のせいで見えにくいですが...
これね、ドラムとキスしてるんですよ。
・・・
はぁぁ?
ってなるでしょ? どういうことか説明します。
フロアタムって、こんな風に空気が抜けるような穴があるんです。
Benny Grebはここに口を付けて、思いっきり息を吹き込んでいるんです。するとあら不思議、タムの音がどんどん高くなる。
人によってはドン引きですね。この「おもしろくする為だったら口づけだってやります」ってスタンス、僕は好きです。
ちなみにGavin Harrisonはチューブみたいなのを使ってやってました(1:37~)。
Gavin Harrison - The Chicken (drum solo) (Live on Letterman 08-23-2011) [HD 1080p] - YouTube
続いて二つ目の動画。
Johnny Rabbとのスネア対決。どちらも超絶プロドラマーです。
そういえばベニーグレブとジョニーラブ、名前も似てますね。息もぴったりで凄く仲がよさそう。旧友とかパパ友みたいな雰囲気出てますw
見どころが多すぎて紹介しきれないんですが、特におもしろいのが8:51~。
スナッピーをONにしたときの「ジャッ」って音、(特にクラシックでは)うるさいということで嫌われがちなんですが、それすらもひとつの音としてフレーズに取り込んじゃってます。
Johnny Rabbとの合奏(?)もお見事。
それにしてもJohnny Rabbもアイデア凄いですね。10:56~のスティックをギロみたいに鳴らしてるの、初めて見ました。
調べてみると「ギロスティック」というやつがあるらしくて。かなりマイナーなので、ソロでやるとウケると思います。
12:14~はお得意の手ドラムも。更にその30秒後からはスネアの裏面、スナッピー側を叩いて音色を出すという荒業もやってのけます。
最後、ラブの「たんたたんたん」がいい〆になってますね。例えるなら猫ふんじゃったの「ちゃんちゃちゃちゃんちゃん、ちゃっちゃっ!」的なね。
ちなみにこの後はドラムセットでのドラムバトルもやってます。
こちらも激熱なので、興味がある人はぜひ。
Benny Greb & Johnny Rabb @ Meinl Drum Festival 2008 (Part 2) - YouTube
凄まじいグルーヴ
これまでの動画でBenny Grebのグルーヴは十分分かったと思いますが
Benny Grebが凄いのは、何でもグルーヴ作っちゃうってことなんですよ。
スポンジボブのおもちゃのドラムセットで。人だかり出来ちゃってますね。
キッチンで。動画タイトルは「ベニーグレブの朝ごはん」。シュール。
車で。なんと言っているのかは分かりませんが、非常に満足そう。
どこにいっても叩いちゃう、刻んじゃう、グルーヴ作っちゃう。
ここまでくるとドラムバカですよね。
「無人島にひとつだけ持っていくとしたら?」って質問したら、やっぱり「ドラム」と返ってくるんでしょうか。
そんなBenny Greb、実は自身のグルーヴを解説した教則DVDを出しています。
「グルーヴは天賦の才でない 習得できるスキルだ」というキャッチコピーが痺れる。
残念ながら日本語字幕がない&DVD買うお金すらないので、僕は買えずにいるんですが、僕が初めての教則DVDを買うとしたら、間違いなくこれを買うと思います。
Benny Greb、本当に大好きなんです。
というわけで、今回はこの辺で。
やたら動画をべたべた貼りましたが、まだまだ面白い動画あるので、ぜひ自分でも検索してみてほしいです。
ドイツのシックな超絶ドラマー、Benny Grebでした。
おしまい。