ここだけの話。

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音楽、本、その他いろいろな記事を書いているつもり。

ASIAN KUNG-FU GENERATION『ソルファ』再録! 比較と感想

2016年11月30日、アジカン、ソルファ再録。

 

驚き。2004に発売したソルファを、12年も経ってからもう一度レコーディング。

もちろん収録曲も全部同じ。僕の予想を正直に言います。売れるはずがない。

 

誰が買うんだよこんなの!

  

僕が買いました。

 

ソルファ(2004)とソルファ(2016)の違い

曲順の比較

オリジナル盤がこれ

【ソルファ(2004)】

1.振動覚
2.リライト
3.君の街まで
4.マイワールド
5.夜の向こう
6.ラストシーン
7.サイレン
8.Re:Re:
9.24時
10.真夜中と真昼の夢
11.海岸通り
12.ループ&ループ

 再録盤がこれ

【ソルファ(2016)】

1.振動覚
2.リライト
3.ループ&ループ
4.君の街まで
5.マイワールド
6.夜の向こう
7.ラストシーン
8.サイレン
9.Re:Re:
10.24時
11.真夜中と真昼の夢
12.海岸通り

 

あんまり変わってないように見えますが、実は「ループ&ループ」の位置が違います。

通常版では12番にあったのが、再録盤では3番に移動。

振動覚で勢いよく始まって、海岸通りでゆったりと幕を閉じる...というような構成になりました。これはいい改変。

 

曲ごとの比較

最初から最後まで「この曲はこう違うよ!」って話をするのはしんどいので

特に気になった何曲かだけ書いていきます。

 

1.振動覚

間奏にキラララ...という効果音が入っていました。

ちょっとした変化を楽しめるかもしれないですが、かっこよくは、ないです。

ちょっと不思議な雰囲気にはなりました。

 

2.リライト

実は、リライトはYouTubeで聴けちゃう。

間奏が大きく変わりましたね。PVの映像通り、水中に沈んでいくような、何かに埋もれていくようなアレンジになっています。

サビの勢いのよさとの対比が、なかなかいいかもしれない。

 

7.ラストシーン

ノイズみたいなのがかかっていて、こもったような、廃退的な雰囲気に。

もちろん曲が廃退してるという意味ではなく。良い意味で廃れた、哀しげな感じですね。

ギターの音も、いろいろとエフェクトがかかっているようです。

 

9.Re: Re:

イントロながっ! ってのが第一印象。

「イントロがらっと変わってるんだけど、なんか聞いたことあるぞ...?」と思ったら、ライブverがこんな感じでした。

このアレンジがよほど気に入ったんだろうな...

 

10.24時

ゴッチの声を重ね掛け。

低音がしっかりして、音が太くなった印象。

 

12.海岸通り

ストリングスが参加しています。壮大な雰囲気が強くなったみたい。

波や海風がうねってるような、そんな感じがします。

それにしてもこの曲で終わるとすっきりします。何度も言いますが、ループ&ループを3曲目に持って行ったのは大正解だったようです。

 

まとめ - 全体的な違い

・ゴッチの声が丸くなった

勢いで叫ぶような歌い方から落ち着いた歌い方になって、低音もよく響く。

ゴッチが前に出てる感じが減って、演奏に溶け込んだような歌声になりました。

 

・細かいところで演奏に変化がついた

エフェクターで音を変化させたり、ちょっとした効果音を入れたり...

同じサウンドばかりで飽きないような工夫がされるように。

 

アジカンも大人になった!

ロックバンドが歳をとってみんな丸くなるという怪奇現象があります。アジカンも例に漏れず、いい意味でも悪い意味でも、まったりとしてきました。

幼い粗削りなサウンドから、優しい丁寧なサウンドに変わりましたね。

 

もう昔のアジカンは聞けないのだろうな。大人のアジカンを聞くのもまた一興。

おしまい。