ドラム・パーカッションの定番基礎練習メニューまとめ
前置き - 基礎練習の重要性
「基礎練習ってそんなに大切? 地味だし、普通に曲の練習した方がよくね?」って話。
結論から言わせてもらいます。基礎練習はめちゃめちゃ大切です。
なぜなら、基礎ありきの応用(曲)だから。土台ありきの華やかさだから。
基礎練習をしない人がどれだけ曲の練習時間を増やしても、上達は遅いし完成度は低いし、なかなか上手くはいかないのです。
音楽 = 基礎 + 応用(各曲の個性)
音楽というものは、基礎+応用(各曲の個性)で成り立っています。
例えば全ての曲が「基礎 : 応用 = 6 : 4」で成り立っているとしたら。
基礎がなってない人は、10の練習をしないといけない。
完成したら次の曲。また10の練習。その次もまた10の練習。
キリがないのは一目瞭然ですね。
対して基礎がなっている人は、それだけで曲の6割が完成しているようなものです。
4の練習で曲が完成してしまう。曲をこなすスピードがもう段違い。
こういうところで差がついてきます。極端な話ですが、楽器は基礎練習だけでもずいぶんと上達するものなのです。
何が言いたいかっていうと
上達したかったらとにかく基礎練習やるといいよ、ってこと。
①チェンジアップ
テンポを揺らさず、安定して叩けるようになるための練習。
4分音符、8分音符、3連符、16分音符....という風に、少しずつ細かい音符で刻んでいく。
この4種類の音符が、楽譜のほとんどを占めています。これだけしか出てこない楽譜のほうが多い。
これが一番大事な基礎練習。速さは、初心者ならBPM=60から。できる限界の、またはギリギリできないくらいの速さまで、少しずつ上げていきましょう。
チェンジアップ + α
チェンジアップ上級編。5連符、6連符、7連符、32分音符まで練習。
6連符は使えると凄く楽しい音符です。テクニカルなフレーズに応用しやすく見栄えもする、ソロで大活躍の音符。
(譜面書きが下手くそなのは許してください)
②アクセント移動
アクセント( > )を使いこなすための練習。
8分音符の中、アクセントがついたところを強く叩く。
慣れないうちはこれだけでリズムがよれちゃいますが、慣れてしまえば簡単。コツを掴めばすぐにできるようになると思います。
遅いテンポで(ありえないほどゆっくりでOK)、少しずつ感覚を手に馴染ませていくのがコツ。
アクセント + α
アクセント上級編。簡単になったら、数を増やしたものも練習しましょう。
連続したアクセントは難易度高め。じっくりと確実に、ひとつずつ丁寧に仕上げていくのがポイント。
③ダブルストローク
最後はもうちょっとランクアップして、ダブルストローク。
ダブルストロークとは、連続して同じ手で叩く譜面のことです。(RR,LLのこと)
分かるとは思いますが、Rが右手、Lが左手です。
初心者が最初にぶち当たる壁がこれなんじゃないかと思います。僕もかなり苦戦したところ。
コツは力を抜くこと。繰り返し練習して体が慣れれば、変な緊張もなくなってリラックスできるようになってきます。
まとめ - 基礎練習のコツ
・ゆっくりのテンポから、確実に (最初はBPM=60 ~)
・スティックの動きを体に馴染ませる
抑えるべきところはこんだけ。初めて自転車に乗ったときを思い出しながら、体で覚えましょう。
おしまい。