好きな漫画のシーン『Pumpkin Scissors』好きじゃない、愛してる
くさいタイトルではじまってごめんなさい。
漫画紹介の記事にしてもよかったんですが、あるシーンをとにかく強調したかったので
「好きな漫画のシーン紹介」という、非常にコンパクトな記事にすることにしました。
Pumpkin Scissors あらすじ
少しマイナーで知らない人も多いと思うので、一応あらすじを紹介。
それは、戦災という名の“もうひとつの戦争”!!
帝国陸軍情報部第3課、“復興”を担うモノたち。通称PumpkinScissors(パンプキン・シザーズ)!!
永き戦乱により荒廃しきった帝国各地。停戦後の3年間を奔走(ほんそう)するパンプキン・シザーズだが、なかなか成果は挙がらぬまま……。
しかしある日突然現れた、大重量の単発拳銃を片手で操る“巨漢の復員兵”が、この国の《運命》を変えていく――!!!!
「戦災復興」のために動く部隊と、突如その部隊に配属になった一人の男の話です。
Pumpkin Scissors の超名シーン
マルヴィン少尉がテロリストと交渉中、突如通信要請が来ます。
申請元はマルヴィン少尉の部下、オーランド伍長。「どうしても伝えたいことがある」とのこと。
デデドン。
この通信で使っている回線、実はテロリストが乗っ取った国の回線なんです。
テロリストの操作により、国中のスピーカーでこの通信が流されています。
テロリストはもちろん、全国民がこの通信を聞いているわけです。
マルヴィン少尉、困惑。
ところが一転、今度は「好きではない」と言い出すオーランド伍長。
そしてこれだ。
見開きでこれはヤバイ。はなぢでそう。
ただの恋愛にさせない、一歩先に行くのがこの漫画。神聖さすら感じてしまう。
決して「好きっていうレベルじゃない、愛してるよベイビー」という意味ではない。『好きという感情とは違う』のだ。好きと愛してるは完全に別物なのだ。
「男女の好きではない」というのがポイント。家族愛とか隣人愛とか、それら全てを含めたものが愛だ。
...どうでしょう。僕の感動が伝わるでしょうか。
ちなみにこのシーンのすぐ前に「正義の本質」をテーマにした演説的なものがあるんですが、それも鳥肌ものです。ぜひ読んでみてください。
Pumpkin Scissors、おもしろすぎる
この漫画は愛と正義の真実をテーマにしています。
巷に溢れているような薄っぺらいものではなく、もっと哲学的で広い意味での、深く考え抜かれた愛と平和。
とにかくハマる人にはドハマりします。人生観変わりますよ。
読めば読むほど作者の思考の深さがわかりますね。賢いんだろうなぁ。
おしまい。
今回紹介したシーンは、単行本21巻に載っています。