ピアノのレッスンの先生が仕事をしてくれない
いろんなところでちょくちょく「ピアノを習っている」と書いています。
といっても三歳から英才教育とかじゃなくて、小学校卒業するかしないかくらいのタイミングで始めたんだけどね。明らかに遅いよねこれ。
で、今回はそのピアノのレッスン風景と、サボり魔の僕を担当してくれる先生の話。
僕はクーラー係
僕のレッスンは比較的早い時間に始まります。毎週土曜日の一人目です。
そして僕の通っているピアノ教室は、教室ではない。田舎だからかなんなのか、教会に置いてあるピアノを借りさせてもらっています。
僕はレッスン時間ぴったりにその教会に着く。
教会には誰も居ないが、鍵は開いている。僕は何事もなかったかのように教会に入っていく。
この時期は特にきついのが、この暑さ。鍵は開いているくせに窓はぴったりと閉め切っており、当然クーラーも切ったまま。教会に足を踏み入れた途端、むわっといた暑さを浴びることになる。
僕は25度に設定されたクーラーを付ける。ついでにシーリングファンも付ける。
当然ながら教会内の暑さは少しずつ和らいでくる。
僕がクーラー係だとはっきり聞かされたわけではありません。ただ暑さに耐えられない僕がクーラーを付け、先生はそれを認め、それが習慣になっただけです。
およそ15分後、ようやく涼しさで身体が楽になってくる。
ここで先生の車が到着する。
遅刻常習犯の先生
毎回です。先生は毎回15分ほど遅刻してきます。
ちなみにレッスン時間は30分。ここで既にレッスン時間の半分が過ぎている。
そして遅刻してきた先生はこう話す。
運転中すっごく眠くなって~!事故起こすんじゃないかと思ったわ~!w
お、おう。
たまに言い訳の鉄板である「渋滞してて~」を挟むときもある。
もちろんチキンの僕には「先生それ先週も言ってましたよ?」なんて言えない。ただ愛想笑いでその場をやり過ごすだけだ。
そこをツッコんで余計に気まずくなるのが怖い。不機嫌になられるのも怖い。
僕の経験則で言うと、ピアノができる女、特に髪の毛が長くて軽くパーマがかかってて常に笑顔で話す女は危ない。中一の音楽の先生もそんな感じでとんでもないヒス女でした。
まぁ遅刻するのはいい。ぶっちゃけ惰性で続けてきたピアノだ。家での練習もサボリまくりだ。
なんの未練もないし、レッスン時間が減るのなら歓迎はしないが否定するほどでもない。
ところが。
この先生、遅刻したくせに30分きっちり練習する。
30分なら予定通り、別に損はしていないと思うでしょう。
いやちょっと待て。15分遅刻してるのだから、レッスンが終わるのも15分遅くなる。すると何が起こるか。
次にレッスンしにきた人が、15分間僕のピアノを聞きながら待つことになる。
やばいよこの辛さ。何が辛いかって僕よりも三歳から始めたお嬢ちゃんの方がピアノ上手いんですよね。
僕のド下手なピアノを聞きながら15分間。僕にとっても相手にとっても苦痛でしかない。誰が得するのよこれ。
レッスン中の先生
肝心のレッスン内容だ。
練習は軽い基礎練から始まり、その後レッスン曲を二、三曲練習する。
その間、先生は何をしているか。
黙って見ている。
僕がたどたどしく弾いているのを、何を考えているのかわからないがずっと見守ってる。
たまにスマホに目を移し、仕事の話っぽい電話で席を立つこともある。
もちろん質問すれば親切に答えてくれます。
しかしそれ以外はただ見てる。行き詰っていても僕が自力で攻略するのをいつまでも待つ。弾き間違えれば僕が自分で気付くまで待つ。
すっごいプレッシャー。
そしてひと通り弾き終わっても、何も言わない。
「もう一回」の言葉も「よくできました」の言葉もない。チラリと見ると腕を組んで何か考え事をしているように見える。
何をしたらわからない僕は、仕方なく苦手なところを反復練習し始める。
これはもうただの自主練習だ。
レッスンが終わると先生は「もうちょっとスラスラ弾けるように」「この辺繰り返し練習してみたらいいよ」等のアドバイスをくれる。
非常に具体的でわかりやすくバリエーションも少ない。
そして僕は、文句も言わず15分待ってくれた女の子に感謝の念を込めて軽く会釈をし、とぼとぼと帰る。
原因と対処法
原因は僕の練習不足にあります。
ピアノのレッスンをしている人というのは、大抵音楽大学を卒業した人です。プロになれるかなれないかのレベルで音楽と向き合ってきた人なのです。
そんなプロレベルで頑張ってきた人が、夢もやる気も無い僕にピアノを教える。想像するだけでもうざったい。
僕がやる気を見せれば、きっと先生も応えてくれるでしょう。
ということで、明日から1日数十分くらいは練習してみようかな、なんて思っています。
ただ、先生に何の非も無いとは言わせない。
仕事なんだからせめて遅刻はやめてください。
おしまい。
追記
レッスン中に居眠りカックンしているのが見えてしまった。つらい。