左利き・オープンハンドのドラマーまとめ
Ian Paice (イアン・ペイス)
左利き、左用セット
ディープ・パープルのドラマー。普通のセットではなく左右を逆にセッティングしてある左用セットで叩いているのがわかります。
イアン・ペイスの得意技がこの高速シングルストロークですね。粒のきめ細かさは天下一品。
ディープ・パープルの代表曲『BURN』でも、曲の合間合間に高速シングルストロークが炸裂。これぞイアン・ペイスです。
Ringo Starr (リンゴ・スター)
左利き、右用セット、クロスハンド
言うまでもない。言わずと知れたビートルズのドラマーです。
(フロントマンが目立ちすぎてドラムが多く映っている動画が見つからない...)
右利きドラマーと同じ要領で叩いていますが、実は左利き。左利きドラマーだからこそ、右利きの人には思いつかないようなビートルズ独特のフレーズが生まれたのでしょう。
ちなみにポール・マッカートニーも左利きです。左利きはミュージシャン向きなのだろうか...
Simon Phillips (サイモン・フィリップス)
(おそらく)左利き、右用セット、オープンハンド
途中加入したTOTOのドラマーとして一躍有名になりました。日本では上原ひろみとの活動で知られています。
オープンハンドなのは一目瞭然なんだけども...いかんせん利き手がどっちなのか分からない。一生懸命探したんですが、一向に情報が見つからない。
何故だ。みんな興味ないのか。サイモンだぞサイモン。
右利きでオープンハンドを使う人は珍しいし、おそらく左利き...ということにしておきます。信じるか信じないかは、あなた次第。
高い技術力と独特のドラミングが演奏の特徴。巨大タムが並べられた個性的なセッティングも気になるところですが、こちらも情報が乏しいのが残念。
刄田綴色
左利き、右用セット、オープンハンド
(演奏は6:28~)著作権の関係で音源が無く、ドラムパートのみになるが、僕のせいではない。
東京事変のメンバーとして活躍したドラマーです。現在はRADWIMPSのサポートドラムなども行っています。
セッティングが左利きドラマーらしいのがおもしろい。オープンハンドなので、ライドシンバルは左手側に置き、更にハイハットの横にフロアタムをもうひとつ。左手側にたくさん置いてるセットですね。
ゴーストノートをまんべんなく散りばめた演奏で、ロックバンドとしては比較的手数の多いドラマー。「群青日和」の青年らしく巧みな演奏が個人的にお気に入り。
もう一曲挙げるとするならば「キラーチューン」。
元吹奏楽らしさが前面に出ています。吹奏楽のド定番「シング・シング・シング」の影響を受けたであろうフレーズです。
そうる透
左利き、右用セット、クロスハンド
大量のタムとシンバル類を使いこなす優しそうなおじさん。
リンゴ・スターと同じく左利きで、セットやフォームはスタンダードな右利き用に合わせています。
一応クロスハンドがメインっぽいですが、場合によってはオープンハンドも使う。オールマイティーなドラマーですね。
音の綺麗さ丁寧さ、音色のバリエーション、手数の多さが超一流。どのジャンルもあっさりと叩きこなし、多数のミュージシャンの収録、サポートに参加してきました。
また、この人は若手ドラマーの育成にも熱心な人です。クリニックや教則DVDの販売も行っているので、気になる方はチェックしてみてください。
茂木欣一
右利き、右用セット、オープンハンド
東京スカパラのドラマー、兼ボーカリスト。愛称は「欣ちゃん」。
この人はちょっと変わった人で....なんと右利きなのに、クロスして叩くということを知らずにオープンハンドで練習を続けてきたそう。
フォームやフレーズも変わってて、スネアとバスドラを一緒に鳴らしてみたり、スティックを押し付けてみたり...
セッティングは刄田綴色と同じく、シンバル類を左手側に多く置いていますね。
おまけ・左利きドラマーはいろいろと大変
セッティングを考え直す必要がある、演奏スタイルを変える必要がある、そして参考になる人が少なすぎる。
いろいろと不便というか、面倒なことが多いのが、左利きドラマーの運命です。
ただ、右利きで凝ったセッティングが好きな僕にとっては、ちょっと羨ましかったりします。
セッティングやフレーズを考えるとき、ちょっと変わったことができて楽しそうなんですもん。憧れてしまいます。
それと、たまに「右利きと左利きではどっちが有利?」なんて話が出ることがありますが、どちらが有利だとか不利だとかいう話はないです。
ないです...ない...ないと思います....(ビートルズに左利きが多いのはきっと気のせい...)
まぁ、左手はハンデだったとしても、プロになれる人はそんなハンデ軽々と超えてしまいそうですね。
今回はこのくらいでおしまい。