RADWIMPS、凛として時雨、アジカン...最近のバンドボーカル、ソロ活動しすぎじゃない?
RADWIMPS - 野田洋次郎「illion」
前前前世で大ブレイクしたバンド、RADWIMPSのボーカル。
ほぼ全ての作詞・作曲を務め、担当のギター&ボーカル以外にも様々な楽器を演奏でき、その傍ら俳優として映画にも出演、そして両利きという、何でもできるマンです。
2012年に「illion」(イリオン)名義で活動を開始。
「絶体絶命」がリリースされたのが2011年だから、ちょうどRADWIMPSが話題になり始めた頃ですね。ちなみにこの「絶体絶命」は僕の買ったRADの初めてのアルバムであり、RADの中で一番好きなアルバムでもあります。
そして2013年には早くもファーストアルバム「UBU」を発表。全15曲収録。
ここからillionとしての活動はぱたりと止んでしまいます。
バンドが忙しかったんだろうね、たぶんね。
そして2016年、久しぶりに活動を見せるillion。
二枚のシングルとたて続けにアルバム「P.Y.L」を発表します。全11曲収録。
8月に君の名は。が公開されて、9月にシングル10月にアルバム...という感じだから君の名はにかぶせてきたんだろうけど...ぶっちゃけ話題にはなりませんでしたね
ところが2017年、野田洋次郎のillionという活動は、ついに世間に認知されることになる。
「BANKA」が実写映画「東京喰種」の主題歌に適用されたのだ。
余談ですが僕は最初「BANANA」と見間違え、ひどく困惑しました。恥ずかしいです。
せっかくなので歌詞も見ておきます。
愛にもたれないで 愛を語らないで
無理にふりかざしたりはしないでよなんですぐ頼るの? なんでよりかかるの?
そんな 曖昧なもので 片目を ふさがないで
サビがこんな感じ。どうした病んでんのか?と思ったが、映画のために書き下ろした曲なのだそう。
愛を簡単に軽く扱うことを否定し、愛という名のもとに戦争をする人間、愛はときに人の命を奪う、ということに問題を投げかけるような歌詞ですね。
切なくて必死な歌声が、RADWIMPSのはっちゃける感じとはまた違った雰囲気を出していて、とても素敵だと思います。
2ndアルバム「P.Y.L」は「BANKA」を追加収録して再発売されることになりました。
買うべし。
凛として時雨 - TK「TK from 凛として時雨」
RADWIMPSとアジカンはけっこうよく知ってるんだけど、この凛として時雨だけよく知らない。ファンの方には申し訳ないばかりです。
時雨は何も悪くない。今までなんとなく聞いてこなかった僕が悪い。
そう、凛として時雨を知らない人に断っておきますが、時雨は知名度が低いわけではない。むしろ売れっ子バンドだ。
高音のツインボーカルに激しいドラム、まさにロック界のやんちゃ坊主です。
2011年、ボーカルのTKがソロ活動を開始。
そしてこっからが面白い。「unravel」がアニメ「東京喰種」の主題歌になったのだ。
あれ?デジャヴ?さっきも聞いたよ東京なんとかってやつ?
ごっちゃになってしまいますが、実写映画がRADボーカル、アニメが時雨ボーカルです。ボーカルのソロ活動が思わぬところで繋がることに気付いた僕、ちょっと嬉しくなりました。
もっと面白い話をしよう。「凛として時雨」「TK from 凛として時雨」で検索してみると、「TK from 凛として時雨」の方がヒット数が多い。
どうしちゃったんだTK。ちょっと引っ込め。
ASIAN KUNG-FU GENERATION - 後藤正文「gotch」
ASIAN KUNG-FU GENERATION、通称アジカンの問題児、ボーカル後藤正文。
Gotch名義でツイッターをしており炎上しちゃったりしていますが、それはまた別の話。
2014年、「Gotch」名義でソロ活動開始。
音楽がだれでも発進できるようになってきて、一方で技術がコンピューターに置き換わり誰でもいい仕事が増えているが、その危機感から、だれでもよくない、この人でないとできないことを追求した
インタビューでこのように述べた通り、バンドとは一味違う、ゴッチらしさが前に出た楽曲に仕上がっています。
柔らかい低音の効いた歌声に、詩的な歌詞、ポップな曲調は後期のアジカンと通じるものがありますね。
だが、やはりアジカンとは決定的に違う、この軽快なオシャレ感。アジカンとはまるっきり別のサウンドを追求していくようです。
アジカンの活動が大きすぎて影に隠れてしまっているソロ活動ですが、これからに期待のもてる、目の離せないアーティストです。
なぜソロ活動を始めるのか?
バンドとは別の音楽性の追求、というのが大方の意見でしょう。
メンバーとコミュニケーションをとって、みんなで作り上げていく音楽が、バンドの音楽です。ソロになるとその「メンバーと一緒に」という枷が外れる。枷と言っては可哀想だけども、とにかく身軽に気軽に別の音楽を追及できるのです。
それに、バンドとしてある程度成功してしまうと、音楽性を変えづらくなる。急にころりと別の音楽に移ってしまうと、ファンは離れ、人気の暴落に繋がりかねない。
バンドが波に乗ってきたことをきっかけにソロ活動を始める人が多いのも、こういう理由かもしれません。
そして、ソロ活動をしているのはボーカルだけじゃない。
アジカンのドラマーも別のインストバンドやってるし、時雨のドラマーなんてドラマー20人集めてオーケストラ作っちゃってる。
楽器隊の人たちもちゃっかり別のバンドと掛け持ちしてたりします。ただボーカルの活動が目立ちすぎるだけで。
楽器をやっている人なら誰もがオールジャンル演奏できるようになりたいでしょう。別にバンドメンバーと喧嘩して離れ離れになっているわけではないんです。
今回はこの辺で、おしまい。
ブログ始めて3カ月経ったので、始める前と比べて変わったことをまとめてみた
記念日とかそういうのに無頓着な僕。正直、全然気付いていませんでした。
ブログの管理画面でいろいろいじくってる時に、「ブログ開設日」という文字を見つけて唖然としました。もう3カ月も経ったのかと。
時間が経つのは早いですね。
「これ何かの記事ネタにできないかなぁ」と考えてできたのがこの記事。
ブログを始める前と後で僕が変わったこと、ブログのメリット、デメリットを書いていこうと思います。
特に目新しいテーマでもなく、内容に特別面白味があるとも言い難い。でもまぁ、別にいいよね?みんな読んでくれるよね?
ブログを始める前と比べて変わったこと
①文章の質・執筆スピードが上がった
僕は小さいときから本を読むのが好きで、そのおかげというわけか、学校の中でも作文は上手に書けるほうでした。いや、書ける方だと思っていました。
確かに学校で作文はやらないわけではないが、そんなの書く機会は滅多にない。夏休みや冬休みの宿題、校内で行われた弁論大会、それに先生に怒られたときの反省文、そのくらいです。
年に数回、ちょこまかと作文を書くだけ。そのときだけ僕は、みんなよりちょっと早く書き終わって鼻を高くしていたのでした。
そんな「作文は得意だし~」なんて思っていた僕は、甘い気持ちでブログを始めました。それが苦痛のはじまりはじまり。
文字数が全然続かない。時間を削りに削って書いた文章が1000文字ちょっとしかない。これは作文用紙3枚に匹敵する。
そんな僕を横目にとあるブロガーは「一記事2000文字は絶対に書くようにしている」なんてぬかしおる。ってやんでぇ!べらぼうめぇ!
これではほとんど毎日「なつやすみのおもいで」を書かされるようなもの。僕には耐えられないと思いました。そんなに書くことないしネタがっても内容が追い付かない。ここは地獄か。エンマ大王はどこだシバくぞ
と、こんなことを思っていましたが、今ではすっかり慣れてしまった。
一記事2000文字も一応達成できています。というか普通に書いたらだいたい2000字は越えるようになってきました。
もはや一般常識。信号が青のときだけ渡るのと同じように僕は2000字以上の記事を書くようになったのです。
追記。最近では文字数とかほとんど気にしなくなりました。
1000文字ちょっとの内容スカスカの記事もたまにあります。ごめんなさい。
そして、当然ながら文章の質も伸びてきました。いまだに無個性で似たようなネタばかり乱用する文章ではありますが、読めないことはないでしょう。
②メモをつけるクセができた
ブログをするからには、記事ネタを自分で探さなければいけません。
ブログ開設当時の僕がネタに困ったことは予想ができるでしょう。否定するまでもなくその通りでした。
なんたって、そのときの僕はパソコンに向かってから「今日は何を書こう」と考えていた。そして書くネタが思いつかず、けっきょくやる気を無くす、その繰り返しでしたね。
何より「あ、これ記事にできそう」と思ったことがあっても、十分後には忘れていた。僕はチンパンジーであった。
そんな僕が今大事にしていることが、メモです。
メモといっても、ポケットに忍ばせるようなオシャレなものじゃない。A4コピー用紙を机の上に置いて、記事ネタを思いついたときに即座にそこに殴り書きするのです。
記憶力に自信がありながら物忘れをし、物忘れをしたことすら忘れるから「メモしなくても覚えられる!」なんて考えていたのが以前の僕。完全にボケジジイ。
やはり忘れるものは忘れる。ブログネタというアイデア系の事柄なんか、なおさらのこと。
そんな悩みから始まった僕の「メモ管理術」は、ブログネタだけにとどまりませんでした。メモすることの便利さ、快適さに今ごろ気付いた僕は、ありとあらゆるものをメモ化していきます。
一日の計画、今月の目標、謎の計算式、「いつかやってみたいことリスト」、「モテるためにやるべきことリスト」等々のメモ用紙にまみれ、僕の机の上は大変なことになってしまっています。これからはちょっと控えようと思う。
③ネットの無意味さを知った
ネットで情報提供している僕が言うのもなんですが、ネットの情報に価値をおいてはいけません。
偽情報が多いとかそういうのもそうなんだけど、「ネット情報で何もかも分かった気になる」という人が凄く多い。
今じゃネットは情報の宝庫のように考えられていますが、ネットで得た情報ほど価値のないものはない。
ネット検索でヒットした全ての情報よりも、一冊の本に書かれてある情報の方が、圧倒的に深く信頼性のある情報を手に入れられる。ネットは表面的な知識しか得られないと僕は思っています。
この理由のひとつに、「簡単でわかりやすい内容の方が見られやすい」というのがあります。
あまりにも難解で専門的な知識を披露してしまうと、ユーザーは離れやすい。そんな理由で僕を含む多くのネットユーザーは、できるだけ簡単でかつ注目を得やすい情報だけを流すようになる。
その結果、本気で学びたいものがある人は本を買うなり大学に行くなりして、ちょっと内容に興味がある人は手始めにネット検索、という図式が出来上がる。そしてそのネット検索勢の中で粋がってる奴等、こいつが「ネット情報で何もかもわかった気になっている」奴等です。
僕もちょっと前までは、何でもネット検索して知識を蓄えた気になっている奴の一人でした。
ブログを始めてからやっと、情報の価値というものが分かってき始めた気がします。
「文章 テクニック」で検索するより、文章テクの本を読んだほうが、抱負な情報を短時間で頭に叩きこむことができる。このようなことを痛いほど実感しました。
ネットの情報は、所詮寄せ集めのタダ情報。タダほど怖いものはないといいますが、タダだからこそ審査されない、タダだかろこそ気軽に流せる、そのレベルの情報だったのです。
もちろん、ネットが悪いというわけでも、ネットの情報全てを否定するわけでもない。
ネットは手軽な情報収集ツールです。世界中の情報を瞬時にキャッチできると考えれば、やはりそれは世界一のツール、情報の宝庫と言えるのかもしれない。
要するに、「専門的に学びたかったらお金かけてでも勉強しろよ」という話。「美味しい居酒屋どこ?」的な情報はネットで十分でしょう。
情報の価値を考えて、本気で得たい情報は買ってでも得る、というのが正しい情報との付き合い方だと思います。
④物事の捉え方が変わった
僕がブログを始めたばかりの頃、全然字数を稼げなかった、ということは前述しました。
ではなぜ書けなかったか、ということですが、僕の好きなものについて紹介するとき、「どう言葉で表現すればいいか分からない」という状態に陥ってしまっていたからです。
自分の好きなこととは、楽しい、面白い、気持ちがいい...などのプラスの感情がわき出てくるもののこと。しかし、ただひたすらに「この本は面白い本です!」「この音楽ちょうかっこいい!」を連呼してもしょうがない。それはお世辞にもいい文章とは言えない。
そこで考えるべきなのが、「それ特有のよさ」です。「この本はこういうところが変わっていて面白いです!」「この音楽はこんなところが他の音楽より違う!」というように、もっと具体的に感動を伝えられること、それができてこそ書評、音楽ブログは書くことができます。
本を読むとき、音楽を聴くとき、散歩して風景を眺めるとき...こういうときに、「どうすればこれの良さを伝えられるだろうか?」ということを常に考えられるようになった。何も考えず頭すっからかんで生きてきた僕の革命ですね。
とは言うものの、考えるのとわかるのは別物。僕の乏しい語彙力では、僕の感じた感動を伝えられないこともしばしば。
というか、感動を完全に再現することはもはや不可能だと思います。
感動は各々の手で、五感で、ときには第六感までフルに使って感じとるものだ!決して勉強や思考の先にあるものではない!
...話がそれたのでここで終わりにします。僕の文章の質はやっぱり変わっていないかもしれない。
ちなみにこれで3300字ちょい。文字数だは進歩しているようで安心。
おわり。
ドラム・パーカッションの定番基礎練習メニューまとめ
前置き - 基礎練習の重要性
「基礎練習ってそんなに大切? 地味だし、普通に曲の練習した方がよくね?」って話。
結論から言わせてもらいます。基礎練習はめちゃめちゃ大切です。
なぜなら、基礎ありきの応用(曲)だから。土台ありきの華やかさだから。
基礎練習をしない人がどれだけ曲の練習時間を増やしても、上達は遅いし完成度は低いし、なかなか上手くはいかないのです。
音楽 = 基礎 + 応用(各曲の個性)
音楽というものは、基礎+応用(各曲の個性)で成り立っています。
例えば全ての曲が「基礎 : 応用 = 6 : 4」で成り立っているとしたら。
基礎がなってない人は、10の練習をしないといけない。
完成したら次の曲。また10の練習。その次もまた10の練習。
キリがないのは一目瞭然ですね。
対して基礎がなっている人は、それだけで曲の6割が完成しているようなものです。
4の練習で曲が完成してしまう。曲をこなすスピードがもう段違い。
こういうところで差がついてきます。極端な話ですが、楽器は基礎練習だけでもずいぶんと上達するものなのです。
何が言いたいかっていうと
上達したかったらとにかく基礎練習やるといいよ、ってこと。
①チェンジアップ
テンポを揺らさず、安定して叩けるようになるための練習。
4分音符、8分音符、3連符、16分音符....という風に、少しずつ細かい音符で刻んでいく。
この4種類の音符が、楽譜のほとんどを占めています。これだけしか出てこない楽譜のほうが多い。
これが一番大事な基礎練習。速さは、初心者ならBPM=60から。できる限界の、またはギリギリできないくらいの速さまで、少しずつ上げていきましょう。
チェンジアップ + α
チェンジアップ上級編。5連符、6連符、7連符、32分音符まで練習。
6連符は使えると凄く楽しい音符です。テクニカルなフレーズに応用しやすく見栄えもする、ソロで大活躍の音符。
(譜面書きが下手くそなのは許してください)
②アクセント移動
アクセント( > )を使いこなすための練習。
8分音符の中、アクセントがついたところを強く叩く。
慣れないうちはこれだけでリズムがよれちゃいますが、慣れてしまえば簡単。コツを掴めばすぐにできるようになると思います。
遅いテンポで(ありえないほどゆっくりでOK)、少しずつ感覚を手に馴染ませていくのがコツ。
アクセント + α
アクセント上級編。簡単になったら、数を増やしたものも練習しましょう。
連続したアクセントは難易度高め。じっくりと確実に、ひとつずつ丁寧に仕上げていくのがポイント。
③ダブルストローク
最後はもうちょっとランクアップして、ダブルストローク。
ダブルストロークとは、連続して同じ手で叩く譜面のことです。(RR,LLのこと)
分かるとは思いますが、Rが右手、Lが左手です。
初心者が最初にぶち当たる壁がこれなんじゃないかと思います。僕もかなり苦戦したところ。
コツは力を抜くこと。繰り返し練習して体が慣れれば、変な緊張もなくなってリラックスできるようになってきます。
まとめ - 基礎練習のコツ
・ゆっくりのテンポから、確実に (最初はBPM=60 ~)
・スティックの動きを体に馴染ませる
抑えるべきところはこんだけ。初めて自転車に乗ったときを思い出しながら、体で覚えましょう。
おしまい。
初心者必見!お手頃値段でしっかり使えるドラムセット
購入の前に!確認しなければいけないこと
①騒音は大丈夫なのか?
これが一番重要。ドラムはとにかく音量に制限のきかない楽器です。どれだけ優しく叩いても、騒音は騒音。よほど防音がしっかりしている家でないと、自宅での練習は難しいでしょう。
近所迷惑になってしまう方は、ドラムセットと合わせて消音パッドを買うなり、妥協して電子ドラムを買うなり、何かしらの工夫をするといいと思います。
②ドラムを置くスペースはあるか?
次にこれ。ドラムはギターやベースに比べ、スペースをとります。腕をふるスペースのことを考えても、2m×2m程度が目安。
もちろん、ドラムセットによってはもっと小さくて済んだり、豪華なセットを買えばそれだけ広いスペースが必要になったりもします。
これから先機材を増やしていくことを考えても、スペース確保は広ければ広いほどいいです。
③予算はいくらぐらいか?
購入する予定ということなら、それなりに予算は用意しているでしょうが...
ドラムセットは、安いものなら2~3万円程度、一番高くて100万円近いものまであります。
値段 = 質とは言い切れませんが、質は使い易さや上達のスピードにも関わってくるところです。質の高い練習がしたいなら、最低でも7~8万円以上のものは買っておくべきでしょう。
初心者におすすめのドラムセット
安く済ませたいならこれ! | TAMA IMPERIALSTAR IP58H6HC
TAMAの基本的なものが全部そろっているセット。小口径なので、スペースが多少狭くてもOK。
金物類(シンバル)の音が少しばかりチープな気もしますが、7万円(2017/05/02現在)というお手頃価格のことを考えると、かなりコスパの高い商品といえます。
紹介動画。残念ながら、動画の人は僕じゃないです。
試奏は5:18あたり~
騒音が気になる方にも!実用的なセット | Pearl EXX725/C
消音パッド (騒音をおさえる、ゴムやシリコンでできたパッド) がついてくるお得商品。これでお値段10万弱(2017/05/02現在)。安い。
サイズは普通サイズ。スペースは必要になってきますが、小口径と比べると、より本格的な練習が可能です。
外国人さんが叩いているかっこいい動画を見つけた。
音の鳴りもよさげですね。
おまけ - 購入しないのはアリ?
購入するに越したことはないです。が、ドラムの練習にドラムセットは、「必須」というわけではありません。
妥協して電子ドラム、更に妥協して練習パッド、更に妥協して枕をスティックでバチバチ....結構。大歓迎です。
無理は禁物。近所迷惑や、金銭面でどうしても買えない方は、買わないでもOK、と僕は思います。
オープンリムショットは使わない?オープンリムを修得する5つのメリット
まえおき
この話の前に、「オープンリムショットとは?」という話をします。
オープンリムショットとは、スネアの打面とリムを同時に叩く打法のことです。
同じリムショットと付くものとして、クローズドリムショットというものがありますが、これとは全く別物。
やり方はここでは詳しく説明しません。動画参照。
この動画の人は僕ではないです。
オープンリムショット修得のメリット
①簡単なビートもかっこよく聞こえる
リムをかけないでビートを刻もうとすると、オープンにしたハイハットやシンバルでビートを刻んだとき、スネアが埋もれてしまうことがあります。
かといってスネアを思い切り叩こうとすると疲れるし、音量だけ上げて無理に目立たせようとしてもただの「うるさいドラム」になりかねない。
そこでオープンリムショット。
オープンリムショットで叩くスネアは、普通のスネアよりも音が高くなり、音のキレも増します。
そうすると、スネアの音がよく伸びて、バランスのいい、聞き取りやすいビートを刻むことができるのです。
ただのエイトビートも、これだけで聞こえ方が全然違ってきます。音楽仲間たちと合わせたときも、オープンリムショットを使った方が周りは合わせやすいでしょう。
②アクセントのキレが増す
アクセントのついたスネア連打フィルインなんかを叩くとき、音量を上げるのに必死になりすぎて、どこにアクセントがついているのかよく分からないようになったことは無いでしょうか。
かといってアクセントを目立たせると全体的な音量が足りない...という、ずいぶんと厄介な問題です。
そういうときに役立つのもオープンリムショット。
一度オープンリムを修得してみて、アクセントのところだけを、オープンリムショットで叩いて見てほしい。
アクセントとそうじゃないところの音がはっきりと分かれて、メリハリのついたフィルインになるはずです。
多少難易度は上がりますが、音量を出しつつその上でアクセントを目立たせることが簡単にできる、便利なテクニックになります。
③単純に音色を増やせる
次は、単純に出せる音の数がひとつ増えるということ。
曲によって、または曲のそのときどきの雰囲気によって使い分けることで、雰囲気をがらっと変えられ、雰囲気づくりに役立てることができます。
ドラムソロなんかのときも、たくさんの音色を使いこなせる方が格段に上手く聞こえます。上手く聞こえるというか、上手いです。
それと、「出せる音の数がひとつ増える」とは言いましたが、厳密には違います。
スネアに使うことが多いですが、オープンリムはタムでも使える。オープンリムが使えるだけで増える音色はひとつどころではない。
リムのかけ具合にも幅があること考えると、増える音色は無限大ですね。
④スティックコントロールの上達
オープンリムショットは、ちょっとしたリムのかけ具合で、音色がころころと変わってしまいます。曲の中で常に一定のサウンドに保つには、それなりのスティックコントロールスキルが必要になってくるのです。
逆に言えば、一定のサウンドに保てるようになればそれはコントロールスキルを持っている証拠であり、オープンリムを練習するだけでもスティックコントロールは磨くことができます。
リムのかけ具合のコントロール、更にはタムなどに大量移動するフィルインの中でオープンリムを自由自在に操れるようになることで、指先や腕の扱い方まで上手くなります。
オープンリム修得のおまけのようなものですが、これはドラム全体の上達にも繋がることなので、ぜひ意識しておいてほしいと思います。
⑤脱力の練習になる
練習でできたとしても本番になって緊張してしまい出来なくなるのも、またオープンリムショット。
緊張すると筋肉に力が入ってしまいます。安定してオープンリムが叩ける = 常に余計な力を抜くことができる、ということです。
スティックコントロールの話と同じ。オープンリムを練習すること、特に本番でもオープンリムを叩けるようになることは、脱力の練習にもなります。
また、オープンリムを使えば、音量を簡単に稼ぐことができます。
そのおかげで、思い切り力を入れて叩く必要がなくなる。これも脱力を意識するきっかかけになるでしょう。
あとがき
オープンリムショット修得のための練習法
①軽いタッチで叩く
力いっぱい叩くオープンリムは、スティックがしなるので、成功しやすいです。軽いタッチでも叩けてこそ、本当に修得できたということ。
軽いタッチで叩ければ思い切り叩くことも、すぐに出来るようになります。できるだけ音量を出さないオープンリムを先に練習する方が、効率がいいでしょう。
②曲のスネアを全てオープンリムで叩くようにしてみる
楽譜に「オープンリムで」と指定されることは少ない。というか多分そんなこと無い。オープンリムを使うかどうかは、実は個人の勝手なのです。
(プロドラマーはほとんど全員が使っています)
そこで、オープンリム縛りで一曲叩ききってみてはどうか、ということ。
基礎練習よりも飽きにくいし、モチベーションも上がりますし。
Q.吹奏楽、ジャズ奏者も練習した方がいい?
A.練習、したほうがいい。
吹奏楽部のドラマーは、あくまで管楽器がメインのアンサンブル重視の演奏です。僕がドラムを始めたのも吹奏楽でした。
僕らの学校は生徒が少なかったんですが、ふだん音量小さめで練習することが多いおかげで、他校との合同演奏のときにやたらと音量を指摘されました。
こんなふうに、今使わなくてもいつか使うときが来るかもしれないし、使わなかったとしても修得したテクニックは自分の大切な財産になります。
もちろん、曲練がある程度完成していて時間に余裕があれば、の話ですが。
ジャズは、感情をダイレクトに表現するジャンルです。従って、ジャズドラマーは音色を増やすことが重要になってきます。
言いたいことはわかるでしょう。そういうことです。
確かに他のジャンルに比べて、静かな雰囲気の曲も多いジャズは、使用する頻度は少ないでしょう。しかし中には激しいジャズだってある。
そういうときにもオープンリムは大いに活躍すると思います。
オープンリムショットの重要性がおわかりいただけたでしょうか。僕としてはぜひ練習してほしいテクニックです。
おしまい。
愛とは、人生とは、大人になるとは?西加奈子『こうふくあかの / みどりの』
恋愛の幸せと苦しみを描く天才、西加奈子
西加奈子は、自称読書家である僕の中でも、トップレベルに好きな作家です。
西加奈子の描く物語にはいつも愛がある。というと、陳腐で軽くて気色の悪い言い回しになってしまいそうですが、そんな巷に溢れている携帯小説のような愛ではありません。
西加奈子の作品に現れる愛は、まさに山よりも高く、海よりも深いもの。
苦しみや悲しみ、息苦しさを表す意味での愛も、幸福感に満たされた愛も、すべて詰まった愛。
恋すること、愛することの素晴らしさと危うさ、そんな表裏一体の存在を見事に描き上げれるのが西加奈子なのです。
...とは言ってみたものの、やはり携帯恋愛小説的な陳腐さを感じる文章になってしまう。
そもそも恋愛というものに、恋の幸せと苦しみはつきものですしね。別に西加奈子だけがやっていることではない。というか、恋の二面性を描かない恋愛作家の方が少ない。
だとすれば西加奈子の文章から感じる独特の愛おしさは、一体どこからくるものなんでしょう。僕はいまだにそれが分かりません。
感じたことをぴたりと言葉で表現できないもどかしさと同時に、文章を仕事にする人の凄さを感じます。
「こうふくあかの」と「こうふくみどりの」
さて、本題に入ります。今回紹介する本は2冊。
「こうふくあかの」と「こうふくみどりの」です。
これらは上下巻というわけではないし、どちらかが続編というわけでもないし、シリーズものとも言い難い。
上下巻のようで、実は内容は違っていて、でもどこかで繋がっている。
作者である西加奈子自身が、この2つの作品についてこのように言及しましたが、まさにこの通り。
本当に、それぞれの物語には何の接点もないです。いや、ほんと。タイトルは似せてるけどね。
主人公の性別、年齢、キャラクター、境遇....何もかもバラバラ。作中にもう一方の本のキャラクターがちらっと出てくる、なんてことすらない。
つまり、どちらか片方読むだけでもいい作品です。片方だけでちゃんと完結するから、安心してほしい。
『こうふくあかの』
お前は誰だ。
俺の子ではない、
お前は誰だ。
39歳。男は、妻から妊娠を告げられた。
それが、すべての始まりだった。
30年の時間が流れた。
計算高く、いつも人を見下している、いわゆる「いやな奴」が主人公の物語。
もうちょっと詳しいあらすじがあってもいい気がしないでもないですが、ネタバレがいやな人もいるでしょう。僕もその一人です。
ストーリーを知りすぎると、展開が予想できてしまって、新鮮味が無くなるんですよね。ということでネタバレが欲しい人は、各自でネット検索してほしいです。
「人生は思い通りにならない」ということが分かる物語でした。
妻の妊娠をはじめ、順調な人生を歩んできたはずの男に訪れる「計算外」の事々。それらにぶち当たったとき、男の人生はどう転がっていくのか。
事実は変わらないが、それを受け取る側の見方によって、現実は変えることができる。事実と現実は違う。現実は主観の産物である。そんなことを意識しながら読みました。
この男の人生の転がり具合もなかなか見物ですが、何よりも素晴らしいのが、ストーリーが一点に集まってくる構成。
読めばわかりますが、物語の合間合間に、物語とは関係の無いプロレスの描画がある。
そのふたつに分けられたストーリーが、徐々に近付いてきて、最後にある一点で繋がってしまう。
見事としか言いようがない。ハッとさせられること間違いなしです。
『こうふくみどりの』
お前んち、いっつもええ匂いするのう。
おばあちゃん、夫(おじいちゃん)失踪中。
お母さん、妻子ある男性を愛し、緑を出産。
藍ちゃん、バツイチ(予定)、子持ち。好きになったら年齢問わず。
桃ちゃん、4歳なのに、まだおっぱい吸いに来る。
辰巳緑、14歳、女未満。初恋まであともう少し。
複雑な家族を持つ、思春期を迎える少女が主人公。
「少女」から「女」になる、一歩大人に近付く、その小さいけれど大きな変化を描いた物語です。
「小さいけれど大きな変化」というのは、「99から100への変化ではなく、0から1への変化」というと分かりやすいかも。女になったところが新たなスタートだと考えると、「-1から0への変化」が一番近いかもしれません。
主人公が中学生でも容赦ない、ストーリーの重さ。それも世界滅亡なんていう極端な重さじゃなくて、もっとじめじめと、じわじわと胸を締め付けるような重さです。
そして魅力溢れる人間臭いキャラクターもよかった。そのキャラクター達に、重さに負けないくらいの強さがある。主人公が少女(女ではない)ということもあって、女の強さがよく表れていたと思います。
そう、女は強い。世の中の男どもは女をなめてはいけない。
決して悲劇にはさせない。そんなガッツの含まれた物語でした。
「こうふくあかの」は、愛することの本当の意味を問いかけるような作品でしたが、それに対してこの本は、「愛情の形」を問いかけるような作品でした。
さきほどから言っているストーリーの重さも、原因はやっぱり愛。愛は一歩間違えれば悲しみを産む。それを実感させられます。
物語の中では、主人公緑の初恋をはじめ、同級生からお婆ちゃんに至るまで、さまざまな愛情の形が描かれています。それぞれがそれぞれの幸福、不幸に繋がっていることを感じてほしいです。
どちらか一方だけ買うとしたら「こうふくあかの」
お金の都合で、時間の都合で、いっきに買うと読む気失せるから...
いろんな理由があると思うが、「とりあえずどっちか一方だけ読んでみよう」って人はけっこういるだろうと思います。
そんな人に僕がおすすめするのは、「こうふくあかの」です。
確かにどっちもおもしろいので、これは好みの問題も大きいと思います。
ただ、「こうふくみどりの」はオチがふわっとしているというか、オチらしいオチがない。読み終わっても「なんとなく悪い気はしない」という感じです。
それに比べると「こうふくあかの」は、オチがすっきりとしている。読み終わったあと「あぁーよかった」とはっきり思えるのです。
「こうふくあかの」のほうがおもしろい、と一概には言えませんが、とにかく僕はこっちが気に入りました。
できればみんなの意見も聞いてみたいですね。
おわり。
VIC FIRTH「Jojo Mayerシグネチャーモデル」スティック使ってみた!感想レビュー
VIC-SJM(Jojo Mayer シグネイチャーモデル)
- 材質 : ヒッコリー
- チップ : ウッドチップ
- サイズ : 14.7mm×389mm
全長がやや短めで、小振りなのが特徴。
使ってみた感想
とにかく扱い易いです。スティックの移動がスムーズにできる。
スティックが短いと遠くのシンバルとか届きにくいんじゃないか?とか思ったけど、意外とそんなこともなく、すんなりと扱えました。
そして軽く短い割に、音量もそれなりに出せる。
オークのスティックには劣るものの、普通にドラミングをするには申し分ないです。
気になったところは、滑りやすいこと。
コーティングが厚いのか、手に木の感触があまりせず、手汗をかくと滑りやすくなってしまいます。
ジョジョメイヤーのことだから、おそらく手の摩擦を減らすためでしょうね。タオルを準備して、定期的に汗を拭いた方がいいと思います。
この商品がおすすめの人...
- テクニカルで繊細なドラミングがしたい人
- 細かいフレーズをよく使う人
- ジャズ、フュージョン、ビッグバンド系のドラマー
コントロールしやすく粒の揃ったロールができるから、繊細なプレイをするドラマーには重宝します。
逆に、音量が必要、手汗もかきやすい、激しいプレイには向いていないです。
ぜひ一本、持っていて損はない名器。