渇望に満ちたモンスターバンド『フラワーカンパニーズ』のおすすめ曲3選
正式名称 フラワーカンパニーズ 。略してフラカン。
1989年、愛知県で結成。
メンバーは鈴木圭介(Vo)、グレートマエカワ(Ba)、竹安堅一(Gt)、ミスター小西(Dr)の4人。リーダーはグレートマエカワ。
結成26年で初の武道館ライブ。
2017年現在、まだまだ現役のおっさんバンド。
このバンドの恐ろしさが、その心に迫るほどの迫力。
メジャデビューするもヒットに恵まれることなく、音楽を続ける楽しみと同時に苦しみも味わってきたバンドならではの、一度絶望を経験した力強さがあります。
今回はそんなフラカンのおすすめ曲を紹介しようと思います。
深夜高速
生きてぇ~てぇ~よかったぁぁぁ!!
全身全霊で叫ぶ喜び。まさにロック。
見た目が冴えないおっさんだからか、バンドで苦労した背景が見えます。叫ぶ鈴木の後ろで、一般人には背負いきれないような辛さが見え隠れしているように感じますね。
フラカンの代表曲であるこの曲ですが、なんと僕の知る限りでも13組のアーティストにカバーされています。
というのも、「深夜高速 -生きててよかったの集い-」という、「深夜高速」1曲をのべ13組のアーティストがカバーする、なんとも珍しいトリュビュートアルバムがあるのです。
協力してくれる人達が13組も集まったのも、フラカンが多くのアーティストに愛されている証拠でしょう。羨ましい限り。
吐きたくなるほど愛されたい
テレビで取り上げられ、話題になった曲。僕もこの曲でフラカンを知りました。
注目してほしいのは0:40あたりからの、曲の入り。
鈴木が変なポーズとって、いったん静止。ドラムス小西のカウントから曲に突入。
タイミングが完璧。カウントの声の大きさも相まって、勢いよく曲に入り込みます。
この演奏力とチームワークの高さは、長年ライブを続けているおっさんバンドならでは。素晴らしい完成度。
そして人間臭さの溢れる歌詞も魅力。
どこにも行けなかった 自分の回りばっか
ぐるぐる回って まだここにいる
音楽を続けるか迷って、音楽のことを忘れて別の人生を送ろうかとか考えて
それでもやっぱり音楽の世界から抜け切れずにいる、そんなふうにも解釈できます。
この音楽への尽きない愛情と、「愛されたい」という欲望。そこからいつまでも離れることのできない、人間らしい苦悩。
そういうとこをさらけ出せるから、やっぱり音楽は素晴らしいんじゃないかと。
ついでにタイトルも好き。どんだけ愛されたいんだ。
初恋
最後はゆったりめの曲。これも歌詞に注目。
恋をした 朝が来た
胸がいっぱいで 眠れないのは 初恋のときと同じなんだな
うれしくて 苦しくて 眠れないのは いくつになっても同じさ
幼い、いい意味で。少年みたい。大人の恋を知らないというか、いつまでも純粋に、初めてしたみたいに恋してる。
フラカンが大人なのは見た目と演奏力だけで、いつまで経っても心は少年で。
あぁいいなぁ、こんな大人も悪くないなぁ、と思えます。
最後の拍手がパラパラしてるのも、歌詞の恋愛の小ささや幼さが現れているようで、僕は嫌いじゃないです。
深夜高速 - フラワーカンパニーズ - ap bank fes 10 LIVE - YouTube
おまけ。この深夜高速のライブのMC、これが一番子供っぽい。
怪獣とうんこが大好きです!!
ドラムはレッチリの影響?
Red Hot Chili Peppers(通称レッチリ)っていうアメリカのバンドがあるんですが、ミスター小西はレッチリのドラマー、チャド・スミスの影響を受けてるんじゃないかと思います。
手首ものすごいぐいって曲げるとことか、全身を使ったパワフルな叩き方とか、あとガタイのよさとかが似ている...
...と、初見のときはこんなことを考えていたんですが、後から見返してみるとそうでもないですね、はい。
おわり。